第2回(4月28日) 城の分類法

前回の質問に対する回答
	・管轄 犬山城→個人所有、市に管理を委託
	・近世の城郭を対象にする理由

・地形による分類
城  要塞|山城(やまじろ)初期、山上に築城、守備を重視 例)岐阜城
の    |
役割   |平山城(ひらやまじろ)丘陵地 例)姫路城
の    |
変化 政庁↓平城(ひらじろ)平地 例)大阪城 ※水城、浮城

・縄張り
	典型的な縄張り例

	本丸(城郭の中心・天守閣を建造)           
	二の丸・三の丸(本丸を囲む・隣接)
	西の丸(城主の隠居所)	※洋式→五稜郭(函館市)、竜岡城(長野県)

・石垣
技 | 野面(のづら)積み→自然石を積み上げる技法 例)神戸城天守台(鈴鹿市)
術 |
の | 打ち込みハギ→石を加工し、石の隙間を細かい石で埋める技法 例)名古屋城
発 |
達 ↓ 切り込みハギ→石と石の隙間がない緻密な技法 例)江戸城天守台
           ※亀甲積み 例)松前城(北海道)

    ・犬走り 石垣を補強 例)津城
    ・沖縄の石垣→曲がりくねっている 例)今帰仁城
    ・狭間を装備 例)大阪城

・櫓
	隅櫓(石垣の角に建造)→様々な名称の櫓が多数現存 例)大阪城千貫櫓
	多聞櫓(櫓と櫓を繋ぐ、長屋状) 例)亀山城多聞櫓
	石落し、狭間を装備

・門
枡形を/櫓門(多聞櫓の門)→多数現存 例)二条城東大手門
構成 \高麗門(城内側の控え柱に屋根をのせたもの) 例)大阪城桜門二の門
	薬医門(4脚支柱に切妻屋根をのせたもの)
	埋門(石垣でできた門) 例)姫路城るの門
 
枡形の例

・塀
	太鼓塀(丈夫な造り) 例)姫路城
	・通常は石落し、狭間を装備
	・忍び返し 例)名古屋城


<参考文献>
 井上宗和著 ものと人間の文化史 9・城 法政大学出版局 1973
 別冊るるぶ愛蔵版 42 日本100の城 日本交通公社 1988
 井上宗和監修 日本の城早わかり事典 日本文芸社 1988
  井上宗和監修 図説 日本城郭史 新人物往来社 1984

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