第5回発表(平成9年7月7日)史料について

  
五種類の史料
・南蛮関係史料
	書籍
		第三者からの視点による記述なので客観性がある
		しかし、第1級史料ではない
	屏風
		「安土山図屏風」信長が描かせ、ローマ教皇に献上
		現在は行方知れず→断片的な木版画が現存
			

・南北玄興「安土山ノ記」
	過飾な文体であり、信長の安土築城の思想を読み取るほうが重要

・太田牛一「信長記」
	従来からの主要史料
	異本が多い
	1.日記が基になっているもの(安土桃山時代)
	2.決定稿直前のもの(江戸時代)
	3.伝記決定稿(信長公記)(江戸時代前期)
	4.著者の原文を校訂したもの(江戸時代後期)
	1.が1番信憑度が高い	


・公刊「信長記」等
	江戸時代の流布本
	読み物的要素が強い

・池上右平「天守指図」
	1969年発見
	1/140の縮尺で平面図を記載
	唯一の技術史料

天守閣発掘調査
・滋賀県が1940年から2年間→天守台の調査
・安土城跡調査整備委員会による調査1989年から20年計画で実施→天守に関してはわずかな成果
・7月から天守閣が焼け落ちた跡の調査

結論
・骨格を天守指図で作成し、書籍等の描写を参考に肉付け

<参考文献>
内藤昌著 復元・安土城 講談社 1994

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