築城の名人と言われている藤堂高虎に焦点を当てます。
[ 生涯|城|参考文献 ]
近江生まれ。豊臣秀長に仕え、紀州粉河2万石を有した。秀長没後、秀保に仕えたが、秀保没後大和豊臣家が取り潰しになるに及び、高野山へ上る。秀吉直属の臣として伊予宇和島7万石で仕える。関が原の合戦後伊勢・伊賀へ転封となった。
生涯に多くの城の築城に関わっている。
- 和歌山城(和歌山県)
- 粉河城(和歌山県)
自らの居城として、築城。
- 赤木城(三重県)
- 宇和島城(愛媛県)
自らの居城として、築城。
- 今治城(愛媛県)
自らの居城として、築城。舟入りを設けた。
- 亀岡城(京都府)
層塔型天守は、建造中の今治城天守を献上したと言われている。
- 江戸城(東京都)
縄張り。
- 伏見城(京都府)
- 高槻城(大阪府)
- 甘崎城(愛媛県)
- 篠山城(兵庫県)
縄張り。方形の郭に、馬出し。
- 膳所城(滋賀県)
- 津城(三重県)
自らの居城として、改修。本丸を多聞櫓で囲む点に特徴。
- 伊賀上野城(三重県)
大坂の陣に備え、改修。高石垣を築き、5層の天守を建造中に倒壊。
【資料】
- 梅原三千(西山光正訳):津藩祖藤堂高虎公,伊藤印刷,H.13
- 藤堂高虎文書の研究、上野市古文献刊行会
- 江戸時代の設計者―異能の武将・藤堂高虎,藤田達生著,講談社,H.18
- 実伝藤堂高虎,H.20
- 津藩祖藤堂高虎公
- 高山公
- 福井健二:築城の名手 藤堂高虎,戎光祥出版,H.28
【小説】
- 徳永真一郎:影の人 藤堂高虎,毎日新聞社,H.9
- 横山高治:藤堂高虎,創元社,H.9
- 岸宏子:おもかげ記 藤堂高虎,H.11
- 火坂雅志:虎の城(上・下),祥伝社,H.16
藤堂高虎の一生を描いた小説。時折古典から引用して史実と照らし合わせながら話が進められている。
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